こんにちは。
久々の投稿となりましたが、今日の事について何か残しておきたいと思いこちらに書いておくことにしました。
朝からショッキングなニュース。
あのチック・コリアが亡くなったらしい。
しばらく呆然としてしまいました。
思えば初めて聴いたジャズというものは高校生の時に友達に借りたChick Corea Akoustic Bandの「Live From The Blue Note Tokyo」でした。
ベースはジョン・パティトゥッチ(John Patitucchi)、ドラムはヴィニー・カリウタ(Vinnie Colaiuta)のトリオ。
当時ロックばっかりやった自分にはさっぱりわからず、でも「何となくカッコいいな」と思いながら聴いていました。
なので自分の中でチック・コリアと言えばこのトリオ。
そしてアコースティックバンドはデイヴ・ウェックル(Dave Weckl)ではなく、カリウタなんです。
初めて生で演奏を聴いたのは2016年の金沢ジャズストリートで。
この時はベースがアヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)、ドラムがマーカス・ギルモア(Marcus Gilmore)のトリオ。
彼の作り出す音楽にテクニックやグルーヴがどうこう、などという無粋な言葉は全く必要ありませんでした。
とにかく美しくて、スリリングで、楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました。
特に印象に残っているのは、途中であなた達(お客さん)をチューニングをすると言い出したこと。
そして言われるがままにピアノの音に合わせて「あ~♪」「あ~あ~♪」と全員で合唱。
いったい何をするのかな?と思って続けていると「タララ~♪」と耳馴染みのフレーズが。
「まさか、もしかして・・・」
その後に「タララ~ララララ~♪」
「アランフェス!?ということはスペイン!?」
・・・震えました。
ジャズの巨匠はかくもエンターテイナーなのかと。
今日はFacebookやTwitterなどでチック・コリアの事について多くの人が語っていました。
初めて聴いたのは、生で見たのは、一番好きなのは・・・
リターン・トゥ・フォーエヴァー、エレクトリックバンド、ジェフ・バラードとアヴィシャイ・コーエンのトリオ、ゲイリー・バートンやボビー・マクファーリンとのデュオ、とにかく色んな名前が出てきました。
これだけ皆んなが違うチック・コリアを好きという事は、それだけ幅広く精力的に活動していたという事ですね。
本当に凄いと思います。
最後に友人たちが紹介していたチック・コリアの生前に遺したという言葉を2つ、勝手ながら引用させていただきます。
・自分で想像して自分の感情に責任を持ち、そして自分の音楽を作る。
芸術における最初の基本法則は「自分自身になる」ということ。
・私と旅を共にし、音楽の火を明るくともし続けることに協力してくれたすべての人に感謝したい。
私の願いは、演奏や制作、パフォーマンスなどをしたいという気持ちがある人には、それをしてほしいということ。
自分のためでなくとも、ほかの人々のために。
世界にはもっとアーティストが必要だというだけでなく、単に本当に楽しいものなのだから。
あなたの遺した音楽は永遠となるでしょう。
我々がそれを伝えていく限り。