【ライブハウスの有料配信について】
コロナ騒動によりライブハウスでのイベント自粛が相次ぎ、経営が逼迫している状況になっているという声を非常によく耳にします。
またこの暗い世の中に少しでも明るい話題を、とイベントは中止になっても演奏を無料で配信するアーティストも出てきています。
ファンに聴いてもらおうとその日まで積み上げてきたものを、そう簡単に諦める事が出来ない気持ちは凄くよく分かります。
タダでもいいから聴いて欲しい、それほどの思いがアーティストにはあります。
そこまで気持ちが追い詰められているんです。

でも実際には大小ありますが確実にコストがかかるわけですし、それをずっと続けるわけにもいきません。
また昨今のライブハウスの事情として昔よりどんどん客足が遠のいているという現実もありますので、いずれにせよ何か新しい仕組みを導入しなければならないという状況もあります。

その方法の一つとして有料動画配信が考えられると思います。
では今回、自分なりに少し調べた内容を簡単に紹介していきます。

【ZAIKOについてのニュース】
・新型コロナウイルスの影響によるイベントの自粛に対し、イベント主催者側の負担を軽減する新システム「ライブ配信 電子チケット」を『ZAIKO』が提供開始
https://zaiko.io/press/8/zaiko-launches-a-new-livestream-electronic-ticket-that-reduces-the-burden-on-event-organizers-in-response-to-the-new-coronavirus?fbclid=IwAR2HEyuvSQkWaJzRKinwnIbKQTHR3oc2OXz12ZDjImpj0__67cPmdultl7w

・ceroというバンドが有料配信を行ったという記事
https://youpouch.com/2020/03/13/644805/

【要約】
・ZAIKOという電子チケット販売をしている企業が有料配信のシステムを開発した。
・有料チケットを購入した人しか見れない動画配信サービスを使用可能。
・ライブ配信(生放送)、またその後一定期間はアーカイブ(保存された動画)を視聴可能。
・視聴プラットフォームはYouTube、Vimeo等(今後増やす予定)。
・決済方法は次の通り(クレジットカード、コンビニ支払、PayPal、wechatpay、alipay)。

【感想】
コストがどれだけかかるのか?
バックは何%か?
等々、問い合わせてみないとわからない部分は多々ありますが、ざっとこの様なシステムだそうです。
また今後同様のサービスを提供する企業も増えていくと思われます。
YouTubeがもっと手軽にライブ配信を行える様にすればまた変わるでしょうし(YouTubeは現在のところチャンネル登録者数が1,000人以上でなければ有料配信のサービスを使えない)。
あとは決済方法もPayPayやスマホ決済等が使用出来れば若年層にも一気に広がるでしょう。

ちなみにスマホで手軽に使える17(イチナナ)LiveやLINE LIVE等のライブ配信アプリもありますが、収入を得るという視点で言うとライブハウス、特にジャズのハコは完全に不適合だと思います。
応援ギフトと言ってハート(有料)を送ると配信者にバックがあったり、チャンネル登録者数が多い方が収入が増えるというシステム(1人につき1円?という記事もありました)なので、アイドルや未来のアーティストを目指す若い人達がよく使っている様です。

【最後に】
ただこういったシステムが今後発展・普及していくとライブハウス自体の必要性というものに疑問が生じてくる事も事実だと思います。
撮影しながら演奏出来るなら場所は何処でもいい、という事にもなりかねませんし。
ジャズでもロックでも生の空気感を楽しみたい、というファンも一定数はいるものの、音楽業界自体衰退してますしそもそも人口も減ってますし。

とまぁネガティヴな話もしてしまいましたが、これらはあくまで一つのツールですし、要は使い方次第だと私は思います。
ダーウィンの進化論よろしく、変化に対応出来るものは残るし、何もしなければ衰退してしまうというのはいつの時代も一緒なので。

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